読書の秋
小中学校の読書週間が大嫌いだった自分なのに、
先月からなぜか読書が習慣づいてきた。
出張なのにiPodを忘れ、古本屋に駆け込んだのがきっかけだ。
とりあえず、東野圭吾か伊坂幸太郎ならなんでもいいや、
と手にとった「ラッシュライフ」が大当たり。
そのあと、「もしドラ」「弥勒の掌/我孫子武丸」「夜明けの街で/東野圭吾」と読み続け、
今は「終末のフール/伊坂幸太郎」を読み途中だ。
「ラッシュライフ」は、いくつものストーリーがバラバラに展開していくが、一人の外国人留学生が巧みにそれらを結びつけながら、時系列をずらして読者をだます。
まさか冒頭のハサミチョキチョキの女が、アレだとは。。。
不自然な銀行員が、アレだとは。。。
絶対映画化不可能だね!
と思いきや映画化されている。。。
この感動をどう映像で表現する?
「アヒルと鴨のコインロッカー」はDVDを見たけれど、
小説だったらもっと感動していたな、と見ながら思ってしまった。
でも小説ではボブ・ディランを聞くことはできないし、
双方に利点と欠点があるな。
そもそも「アヒル~」を見たいと思ったきっかけが「フィッシュストーリー」だ。
思わずmixiの好きな映画欄を書き換えてしまったくらい、素晴らしい作品。
通勤時間、暇さえあればiPod touch で、ラスト5分を繰り返してた。
「届けよ誰かに、頼むから」
買うわ。DVDを。
その延長で「重力ピエロ」もDVDを借りたりして、小説、映像ともに伊坂ワールドにどっぷりと浸かってる。
「弥勒の掌」は久々の我孫子武丸。
まあ、後味最悪の小説だけど、中盤から面白すぎて止まらなかった。
主人公が高校の数学教師、ということで、完全に感情移入できた。
そしてまたあの叙述トリックにだまされた。
千秋、という微妙な名前のせいで。
これは間違いなく映画化不可能。
このあとに「夜明けの街で/東野圭吾」を読むと、
東野圭吾の文章の読みやすさを痛感する。
主人公が妻子のいる夫、ということで完全に感情移入できた。
とにかく最近は、
伊坂幸太郎の、イチイチおしゃれでウマイ文章が好きだ。
作詞家が躍起になって探している、日常に埋もれている真実を、
伊坂幸太郎はいくつも見つけ出し、さらりと文章に忍ばせてくる。
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